荷物を軽量化して身体への負担を少なく、フットワークを軽く。
普段のキャンプにマンネリを感じているアナタに、今回はULキャンプの始め方を紹介します。
一般的に“UL”と呼ばれる重量はベースウェイト(水、食料、燃料などを除いた重量)が5㎏未満です。
普段、オートキャンプをやっている方からしたら、バックパック一つに5㎏未満でキャンプに行くなんて
ムリゲー!だと思いますよね。
キャンプギアの買い替えは必須になってくるかと思いますが、一気に買い替えはしなくて良いと思います。
少しづつ揃えていきましょう。
ULを突き詰めれば、お金はいくらあってもたりません(笑)
◇軽量化への道
▽ULまでの3ステップ
①自分のギアを把握する
②荷物を厳選する
③ギアの買い替え
①自分のキャンプギアを把握する
いきなりULキャンプから始める人は少ないと思います。
オートキャンプや徒歩キャンプを経て、ウルトラライトに興味を持ち始めるはず。
なので、まずは自分のキャンプギアが「何を持っていて、重量や容量はどれくらいなのか」を把握しましょう。
私の場合は“ギアリスト”を作っています。
キャンプギアをジャンル別に一覧にして、重量などをメモしています。
そうすることで「何を買い替えるのか」「何を買い足すのか」などが見えてきます。
また、今持っているキャンプギアで使えるものは使おう!
いきなり全てのアイテムをUL化するのは難しいですし、お金もかかります。
例えばソロ用クッカーやカトラリー、LEDランタンなどは流用可能なものも多いはず。
②荷物を厳選する
ウルトラライトにおいて、これが一番重要で難しいです。
“必要ないものは持っていかない”は一番の軽量化です。
ただ、あくまで「キャンプ」ということを考えると快適性も捨てられない。
楽しむことを最優先に、無理をしない範囲で荷物を削りましょう。
何度か続けているうちに必要ないアイテムが分かってきたり、代替品の気づきなどがあると思います。
また、ひとつのギアで何役にもなるような、多機能なアイテムを使うことも荷物を減らすポイントですね。
▽省けるアイテムや考え方はこちら
③ギアの買い替え
ここまできても、正直“UL”までは遠い道のりかと思います。
キャンプギアの買い替えは必須になってきます。
手っ取り早く重量を抑えたいなら「3つ」のギアを買い替えることです。
1.バックパック
容量にもよりますが、登山用のザックは2kgぐらいはします。
ULザックですと“1kg以下”のものがほとんどです。
ただし、注意点が何点かあります。
ULザックは耐荷重が10kg以下がほとんどなので、ザックの中身が軽量化できていないとザックの破損や背負い心地に影響してきます。
また、フレームレスのザックが多く、上手くパッキングしないと自立しません。
そして、登山用ザックほど背負い心地は良くありません。
2.テント
ULテントには”1kg以下”のものがざらにあります。
薄くて軽い生地が使われているため、フロア部分の擦れや火の粉などで簡単に穴が空きます。
また、シーム処理(防水処理)がされていないテントも多く、自分でやらなければいけないという手間もあります。
3.シュラフ(寝袋)
軽量なシュラフは様々な種類がありますが、基本はダウンシュラフです。
化繊のシュラフより軽量で、コンパクトになります。
また、背面のダウンがない「キルト型」であったり、フードがないシュラフなどもあります。
ただし、濡れると保温性がなくなるなど、注意点も多くあります。
手っ取り早く軽量できる3アイテムを紹介しましたが、どれも値段が高いものが多いです。
ただ、頻繁に買い替えるものではないので、丁寧に扱えば長く使うことができます。
▽詳しくはこちら
◇まずは行ってみる
ある程度、装備が整ったらキャンプ場へ行ってみよう。
はじめは近場のキャンプ場に1泊2日で大丈夫です。
私はバックパック装備を必ず“計量”してから行きます。
キャンプ途中や帰ってから、欲しかったアイテムや必要なかったギアをメモしたり、ギアリストに加えていきます。
次回のキャンプ時に装備を再検討しましょう。
これを繰り返していけば、軽量化への意識も高まり、ウルトラライトに繋がっていきます。
◇別のアクティビティーと組み合わせる
1泊や2泊のキャンプに慣れてきたら、他のアクティビティーや旅をしてみるのもULの醍醐味です。
「キャンプ+釣り」、「キャンプ+自転車」、「キャンプ+ハイキング」など、別のアウトドアとの相性は抜群です。
その他、本格的に登山を始めてみたり、ロングトレイルを歩いてみたりと夢が広がりますね。
▽釣りキャンプの様子はこちら
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