キャンプや登山用品などのアウトドアでよく使用されている「タイベック」
ULキャンパー、ULハイカーで知らない人はいないはず。
軽量で頑丈な点や防水性、透湿性に優れているため、ウルトラライトなギアにもよく使われていますよね。
私自身、タイベックが好きでキャンプギアや日用品でもタイベック素材をよく取り入れています。
そんな「タイベック」の魅力や使用されているULギアの紹介をしていきます。
◇タイベックとはどういう素材?
タイベック(Tyvek®︎)…アメリカのデュポン社が開発した高密度ポリエチレン繊維不織布であり、その登録商標です。
建築資材である透湿防水シートや化学防護服などに利用されており、近年ではアウトドア用品でもよく使用されています。
紙のような質感のハードタイプと布のような質感のソフトタイプの2種類があり、多種多様な製品に利用されています。
●特性
タイベックには様々な特性があります。
大きな特性としては、
①軽量
②水に強い
③強度が高い
④透湿性がある
という点が挙げられます。
その他、加工のしやすさやリサイクルが可能な点など、アウトドアシーンでの利用にピッタリな特性を持っている素材です。
●アウトドアシーンにおけるメリット・デメリット
●メリット
・軽量
軽くて嵩張らないので、ザックへのパッキングや持ち運びが容易。
・高い強度
紙のように見えますが、手で破ろうとしてもびくともしないです。
高い引き裂き強度や耐久性があります。
・水に強い
優れた耐水性があり水をはじきます。
吸水しないため、水を吸って重くなるなんてこともありません。
さらに腐食やカビも発生しにくく、水性の汚れもつきにくいです。
上記の特徴はアウトドアシーンにはピッタリですよね!
さらには比較的安価で手に入る点も◎
●デメリット
・透湿性
アウトドアシーンでの使用でまずあげられるのが、グランドシートとしての使用。
透湿性があるため、水溜まりのような場所では沁みてきてしまいます。
・熱に弱い
高い強度を誇るタイベックですが、焚き火の火の粉などで簡単に穴があきます。
・汚れ
水性の汚れははじきますが、油汚れは吸着してしまいます。
また、基本的には白色なので、汚れが目立ちます。
透湿性に関してはシュラフカバーなどに使用した場合、メリットにもなりますね。
また、熱に弱いのはUL素材の弱点かもしれません…
汚れは気にしなければ気になりません(笑)
◇タイベック素材のULキャンプギア
様々なメーカーからタイベック素材を使用したキャンプギアが発売されています。
タイベックの使用例やオススメのギア、注目のギアなどを紹介していきます。
●グランドシート
タイベックの代表的な使用例です。
切り売りされているものをそのまま流用可能なので、加工の必要もなく、安価で手に入れることが可能。
独自のプリントをして販売しているブランドも多いです。
●シュラフカバー
こちらもタイベック製品が多く販売されているシュラフカバー。
デメリットにもあげた、透湿性が優れている点がメリットになる製品ですね。
防水性にも優れているので、結露や雨からダウンシュラフを守ってくれます。
●テント
ULテントにもタイベックが使用されています。
代表的なテントが「LOCUS GEAR Khufu Tyvek」ですね。
日本のアウトドアガレージブランド「ローカスギア」のテントです。
●バックパック
ULバックパックにも!
ハンドメイド作品を販売するCreemaなどのサイトで格安のULザックも!
▽6dots超軽量Tyvekタイベック 登山バッグ
●スタッフサック
比較的ハンドメイドしやすいことから、様々なハンドメイド販売サイトで見かけます。
エバニューのクッカー付属のスタッフサックもタイベックが使用されていたりしますね。
●小物置き
アイデア商品みたいなものも販売されています。
私も愛用している「noicoyamaico Tyvek® WAD case」
クッカー関係の小物置きとして利用しています。
●こんなものも!
日用品にも使えるし、アウトドアでも使える製品も多数あります。
実際に私が使っているのは“メガネケース”や“パソコンケース”がタイベック素材です。
◇自作ギアも!
タイベックの特性として、加工のしやすさもあげられます。
縫製や接着が容易に可能なため、ハンドメイド作品も多く販売されていますね。
ネット販売やホームセンターなどで切り売りされているものを購入して、自分好みにギアを作るのも面白いかもしれません。
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