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フォルクラ“TREK 100” 高コスパ高品質の軽量ダウンジャケット【ギアレビュー】

ギア紹介

秋冬の徒歩キャンプや登山では嵩張らず、軽量なダウンジャケットは必須ですよね。
でも有名登山メーカーやULガレージブランドのダウンは高価…という方。
種類が多いし、機能性の違いが分からず、何を買ったらいいか分からない初心者の方。
「とりあえず安いし買っとけ」は失敗しがちですが、是非とも「とりあえず安いし買っとけ」とオススメしたいダウンジャケットがあります。

それが「フォルクラ(FORCLAZ)/TREK 100」です。

高品質かつ低価格の軽量ダウンジャケットを紹介していきます。

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◇フォルクラ(FORCLAZ)とは?

Decathlon(デカトロン)”という40年以上続くフランスのスポーツ用品メーカーです。
日本法人は1993年に設立されています。
日本でも30年以上展開されているメーカーですね。

その中でも登山向けのブランドが「フォルクラ(FORCLAZ)」です。
もちろんダウン製品だけでなく、テントやバックパックなども扱っています。

その他、キャンプ向けのブランドが「ケシュア(QUECHUA)」
ファミリー向けからソロ向けまで幅広く、いろんなアイテムを扱っております。
空気で膨らませる“エアーテント”なんかは割と有名ではないでしょうか?

デカトロンの特徴としては「高品質・低価格」です。
自社で研究・開発をして、様々な自社ブランドを展開して販売しております。
以下、公式サイトから引用です。

デカトロンのパッションブランドは数を増やしてきました。スポーツがユニークなのと同様に、そのブランドもそれぞれ独創的です。自社にブランドを作り、一つの会社の元にそのブランドを置くことで、研究開発センターの人やモノなどの資源と、革新性や開発力を蓄えることができます。効率性の向上により、さらなる低価格を実現できます。

https://www.decathlon.co.jp/pages/behind-our-prices

とのこと。

皆さん「フォルクラ」って聞いたことありました?
ちなみに僕は全く聞き馴染みなかったですね。
「デカトロン」も「聞いたことあるかも」っていう程度でした。
ですが、ヨーロッパではかなり人気のブランドみたいです。

サイトを見ていると確かに品質も悪くなさそうで、かなり低価格!
ただし、ULテントやULザックなど、ウルトラライト製品を扱っているブランドではないですね。
一般的な登山用品などが多いです。

例えばこちらのテント▽

トレッキングポールを使って立てる非自立式テントで、見た目も1番ULテントっぽいですが、重量1.3kgなので“UL”テントにしては少し重たい部類かなと。
徒歩キャンプなどでは十分使えそうですが、“ウルトラライト”かと言われると微妙。
でも、形はカッコいいし、2人用で広く使えそうですしいいですね!

あとはこちらのテントも人気のようです▽

吊り下げ式のダブルウォールテント。
こちらも2人用ですが、重量2.6kgと重め。
登山で1人で使うには、結構厳しい重量な気がしますね。
ポールも有名なDAC社などではなく、おそらく自社開発でしょうか。
まあでも、それが低価格に繋がっている理由だと思いますが。

テント以外にもザックやトレッキングポールなど、どれを見ても低価格な製品ばかりでした。
品質に関しても粗悪品のようなものはないでしょう。
超軽量ではないですが、十分登山やバックパックキャンプには使えそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからは本題のダウンジャケットを紹介していきます!

◇スペックなど

フォルクラのダウンジャケットは「フードあり」「フードなし」「ダウンベスト」があり、それぞれ重量や値段も異なってきます。
また、「TREK」シリーズでは保温力(ダウン量)の違いから、3種類のラインナップとなっており、「TREK100」「TREK500」「TREK900」があります。
今回紹介するのは、実際に僕が購入した「TREK100のフードあり」をメインに紹介していきます。

●TREK100を選んだ理由

上記で紹介したように様々なラインナップがありますが、その中から「TREK100フード有」を選んだ理由をお話します。

①フードの有無
これはキルト型シュラフを使っているから。
キルト型シュラフとは背中側のダウンがない掛け布団のような寝袋のことですね。
軽量化されているので、ULハイカーが好んで使うシュラフです。

このタイプのシュラフは基本的にフードがありません。
僕が使っているSEA TO SUMMITの「Ember Eb I」も同様にフードがないです。
そのため、ダウンジャケットのフードを代わりに使います。
フードがあるなしで顔回りの体感温度は大きく変わってきますからね。

②気温に応じて使い方を変えられるから
後ほど詳しく紹介しますが、TREK100は使用想定気温が−5℃~5℃です。
当然アウターとして使用できるし、気温が低い時はアウターを別にして、中間着としての使用も可能です。
幅広く使用したいと考え、軽量で携帯性に優れたダウン量が1番少ないモデルにしました。

●基本スペック

 サイズ : S・M・L・XL・2XL・3XL
  重量 : 約290g(Lサイズ)
ダウン量 : S/75.6g、M/81g、L/87.3g、XL/93.6g、2XL/99.9g
  素材 : 生地/ポリアミド、中綿/グレイダックフェザー10%、グレイダックダウン90%
 カラー : ブラック、ストームグレー、ダークグレー

●快適温度

公式サイトでは快適温度が“−5℃~5℃”となっています。
風速5km/hの風を想定し、化繊の長袖Tシャツと薄手のフリースを下に着用した際のテスト結果だそうです。
風速5km/h=1.39m/sなので微風というか外で考えると無風に近いぐらいですね。

実際に僕が使用した感じだと、同じ条件で5℃程度でしたら、余裕で暖かいです。
アウターとして考えるなら、-5℃は厳しいと思います。
それぐらいの気温ならミドルレイヤーとして使用し、別のアウターを着用した方が良さそうですね。

アウター使用するなら、僕は0℃程度までで考えると思います。

ただ、こればっかりは個人差があるので何とも言えないですが…

●防水・撥水性

出典:デカトロン公式販売サイト

まずこちらのダウンは防水ではありません

生地表面に撥水加工を施してあるので、多少の雨なら弾きます。
ただ、ダウンは濡れに弱いことが特徴なので、もちろん長時間の雨などは耐えられません。

◇おすすめポイント&気になったポイント

ここからは個人的主観で各ポイントごとに見ていきます。
用途や季節によって「この機能がよかった」や「これはこうして欲しかったな」など、変わってきてしまいますが、実際の使用感を交えて、あくまで自分の使用方法を想定したうえで良い点、悪い点を紹介します。

●圧倒的コスパ
とにかく安い。
1万円ぐらいで購入できます
この品質でこの値段はかなり安いです。
800FPの高品質ダウン、軽量さ、収納性などを考えると破格ですね。
中華ブランドで安いものはありますが、本場ヨーロッパでの実績もあるため、中華ブランドより安心感があるように思えます。
有名登山メーカーやUL系ガレージブランドのダウンジャケットは、もちろん高品質なのですが、アホみたいな値段がするものもあるので、はじめての1枚にはちょうど良いかと思います。

◎コスパの良い寝具や防寒着をお探しの方はこちらもチェック!

●フィット感
着用サイズによりますが、割とスリムフィットな感じなので、隙間から冷気が入りにくいようになっています。
また、袖部分はゴムが付いていたり、裾にはドローコードが付いていて絞れるようになっています。
フィット感はありますが、行動中でも動きづらい印象はなかったです
フード部分の顔回りはやや余裕があります。
苦しい感じはありませんが、ドローコードなどで絞ることはできません。

●主張し過ぎないロゴ

ロゴは腕部分に一ヵ所ついているだけです。
胸などにはなく、腕部分も主張し過ぎないシンプルなロゴが好みですね。

●重量
この価格で十分軽量なダウンジャケットですが、有名登山ブランドに比べるとやや重量がありますね
例えば、同じ800FPのダウンを使用したモンベルの「スペリオダウンパーカ」と比べると、フォルクラは“290g”、モンベルは“239g”と結構差がありますね。
シェル(生地)部分の厚みや構造に違いがある印象です。
ただ、価格差を考えるとフォルクラのダウンがコスパ最高なのは間違いないです。

●カラーリング
カラー展開は3種類。
僕が購入したのは「ダークグレー」ですが、緑っぽい色味で気に入っています。
落ち着いた色味で“テカテカ感”もなく、タウンユースでも良さそう
その他カラーも「ブラック」や「ストームグレー」という青っぽいグレーも、いろんな服に合わせやすいカラーリングです。
個人的には、もう少し明るいカラーも選択肢に欲しかったなと思いました。

出典:デカトロン公式販売サイト
出典:デカトロン公式販売サイト
出典:デカトロン公式販売サイト

●パッカブル
左側のポケットがダブルジップになっており、押し込んでいくことで収納することができます。
僕はザックに収納する際、収納袋を使わずにシュラフなどと一緒に底面に押し込むので、個人的には使うことはないかな、という機能です。
ジップなどをなくして1gでも軽い方が良かったですね。
旅行などで持ち運ぶ際は便利かもしれません。

◇まとめ

・1万円程度で購入できる低価格
・高品質800FPのダウンを使用
・この価格にしては軽量(約290g)&コンパクト
・アウターとしても中間着としても使える
・アウター使用を想定なら0℃ぐらいまで
・パッカブルで収納袋要らず
・カラーリングは派手でなく、タウンユースでもOK

結論、やはりコスパはかなり良し。
この価格でここまで使えるダウンジャケットは他にあるのか?と思いますね。

上を見たらキリがないダウン製品ですが、初心者の方や、コスパの良いダウンジャケットをお探しの方にはピッタリではないでしょうか。

「とりあえず安いし買っとけ」と言いたくなる製品でした!

◇動画

▽バックパック装備を紹介(TREK100も紹介しています)

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