今回は“100均アイテム”を使って、アルコールストーブの湯沸かしセットを作っていきます。
ULクッカーの代表各である「EVERNEW/Ti 400FD Cup」にピッタリな100均クッカーセットです。
まず前提としては「400FD内に収まる」かつ「軽量」そして「誰にでも簡単に作れる」ものであること。
そんなものを100均を巡って探してきました。
購入品とその使い方、燃焼してみての検証やスタッキング例まで紹介していきます。
◇湯沸かしに必要なギアと100均での購入品
●カップ(エバニュー/Ti 400FD Cup)
MAX容量400mlのカップ内に収まるように作成をしていきます。
軽量クッカーの代表的存在である400FDはチタン製で重量「50g」と超軽量なカップ。
残念ながら蓋は付属していないので、蓋についても100均で代用できるものを探してきました。
▽400FDの詳細はこちら
●アルコールストーブ
購入品:アルミクリームケース(セリア)、カーボンフェルト(Amazon)
アルコールストーブ本体を自作します。
自作ギアとしては簡単で、材料費も安くできるアルスト。
アルミ缶をカットして作成したりする方法もありますが、今回はカーボンフェルトを使ったアルストを作っていきます。
残念ながらカーボンフェルトはどこの100均を探しても売っていなかったので、Amazonで購入しました。
▽アルストの作り方はこちら
●アルコールボトル
購入品:角型タレビン30ml(セリア)
アルコール燃料を持ち運ぶためのボトルは必須です。
1泊2日程度のキャンプを想定して、30ml×2で合計60mlの容量をクッカー内に入れます。
代用品は「タレビン」
お弁当に醤油やドレッシングなどを入れるためのボトルを燃料ボトルとして使用します。
▽100均ボトルの比較はこちら
●ゴトク
購入品:ディスプレイスタンド ミニ(セリア)
燃焼時にカップを置くための必須品。
そして代用品探しに1番手こずったものがゴトクでした。
既製品を使用すれば400FD内に収まるものは色々ありますが、代用品となるとクッカーの大きさやアルストの高さとのバランス的に意外と見つからないものです。
こちらの商品を横向きにするとゴトクにピッタリかつ400FDにも収まるサイズ感。
しかし、素材がスチール(+粉末塗装)なのが気がかりです。
●風防
購入品:BBQ用マルチホイル、アルミテープ(ダイソー)
アルコールストーブは風に弱いのが特徴です。
無風状態でなければ、外で使う際は風防は欲しいところ。
アルミホイルを使って自作するのが簡単かつ一般的なので、その手法をマネしていきたいと思います。
●400FD カップの蓋
購入品:ギフト缶 丸型(セリア)
400FDの蓋でスタンダードなものは同じくエバニューの「マルチディッシュ」でしょう。
もちろん既製品を購入するのが手っ取り早いですが、100均アイテムでどうにかならないか探っていたところ、こちらの商品の蓋がピッタリでした。
◇アルストと風防を自作する
●カーボンフェルトアルコールストーブ
カーボンフェルトを使ったアルコールストーブについてはこちらを参考にしてください▽
●アルミホイル風防
①カップとゴトクの高さを測る
400FDの内側の高さは「5.5cm」、ゴトクは「4.5cm」でした。
なので、風防の高さは「5cm」で作成していきます。
②400FDの高さと径に合わせて印をつける
アルミホイルが思ったよりも薄いので、二重にするため10cmでカットしていきます。
長さはクッカーをアルミホイルの上を転がして大体で測りました。
③印に沿ってカットして半分に折り曲げる
僕は同じく100均で買ったハサミで切りました。
カッターなどの方が綺麗に切れるとは思います。
カットしたら半分に折り曲げます。
④アルミテープで補強
アルミテープを長さに合わせてカット。
折り曲げて開く側に沿って貼っていきます。
これでほぼ完成。
長さはこの時点で調整してカットしましたが、クッカーサイズギリギリに作ると後で後悔します。
⑤端を折り返して留められるようにもできます
端を折り返すと留められます。
その他、クリップで留めたり、内側に磁石を入れてもいいかもしれません。
僕はクッカーのギリギリサイズで作ってしまったため、燃焼時に酸素が入りにくくアルストの火が消えてしまいました。
結局広げて使うことになったので、少しゆとりを持って作るか、酸素が入るようにパンチなどで空気孔を作ってもいいと思います。
◇燃焼してみて使えるか検証する
400FDに250ml程度の水を入れたぐらいではビクともしないぐらい安定感があります。
6分ほど燃焼して沸騰しました。
沸騰まではなんの問題もないように思いましたが、そのまま燃焼を続けると…
おそらくゴトクの粉末塗装に引火しました。
すぐに火は治まりましたが、室内やテント内は危険ですね。
そして、臭いも若干ありました。
さらに燃焼を続けると塗料が剥がれて色が変わってきます。
火が消えるまで12分ほどゴトクを炙り続けると粉がでてきます。
引火しても塗料が剥がれても問題はありませんでしたが、有害性や耐久性は保証できないので、自己責任でお願いします。
あとクッカーが汚れる可能性もありますね。
ちなみに風防と蓋については全く問題なく使えました。
◇スタッキング例
△これらのものを400FD内に入れてみます
ほぼ100均アイテムのアルスト湯沸かしセットが「177.5g」で完成しました!
◇まとめ
100均アイテムで代用して作った割には軽量にできたのではないでしょうか。
ゴトクが不安ではありますが、使えなくはないという判断をしました。
ただし、自己責任でお願いいたします!
とはいえ、100均アイテムなどの身近なものでクッカーセットを試行錯誤するのも面白いものですよ。
皆さんもいろいろと試してみてください!
▽動画もチェック!
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