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キャンプ装備を-5kg!手っ取り早く軽量化するための“3つのギア”

軽量キャンプのハウツー

これからULキャンプをしてみたいという方、ULキャンプに興味がある方、なかなか軽量化できないという方。
手っ取り早く軽量化するにはこれから紹介する「3つ」のギアがとても大きいです。
それらを替えるだけで3~5kgほど軽量化できてしまいます。

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①バックパック

・軽量ポイント

登山用ザックやミリタリー系ザックの重量は、40Lほどのもので1.5kg~2.5kgぐらいはしてきます。
ミリタリー系ザック人気№1の「サイバトロン 3Pタクティカルバックパック」は37Lの本体で約1.5kg、サイドポーチを拡張して45Lにすると1.8kgほどになります。

これがULザックですと“1kg以下”のものがほとんどです。
40Lの容量で500g台のザックなどもあったりします。
同じ容量でも約1kgの軽量化になります。

なぜそんなに軽いのか?

・使われている素材が軽量
⇒XPAC、シルナイロン、ダイニーマ、タイベックなど耐久性や防水性が高く、薄くて軽量な生地が使用されています。

・シンプルな作り
⇒メインの収納は一気室になっており、仕切りや内ポケットがなかったり、チャックなどがない分、軽量化されています。
また、ショルダーハーネスが簡易的なものになっていたり、ヒップベルトがないものも多いです。

・フレームレス
基本的にはバックパックのフレームが入っていません。
そのため、荷物が入っていないと自立しなかったり、荷重にも影響があります。

・注意点

ULザックは「荷物が軽量化されていることを前提」に作られております。

ザックの“耐荷重”10kg以下のものが多いです。
耐荷重を超過しているとザックの破損や背負い心地に影響してきます。
登山用のしっかりとしたザックは腰荷重になるように設計されています。
しかし、ULザックはショルダーハーネスやヒップベルトが簡素なものが多かったり、フレームレスのため、肩荷重になりがちです。
そのため、逆に疲れてしまうなんてこともあります。
また、メイン収納が一気室のため、パッキングには少しコツや慣れが必要かもしれません。

・おすすめULバックパック

人気のガレージブランドや海外ブランドのULザックは入手しづらいものが多くあります。
今回はオンラインショップなどでも比較的手に入れやすく、おすすめのULザックを紹介していきます。

カリマー クリーブ30
私も愛用している30Lのバックパック。
カリマーから出た初のULザックです。
軽量で見た目もスマートながら、カリマーらしく機能性にあふれたザックです。

▽こちらで詳しく紹介しています

超軽量&機能的!愛用“ULバックパック”を容量別に3種類紹介!
ヘタレシコが愛用している“ULバックパック”を3種類紹介します。 「20L」「30L」「40L」と容量別に使い分け、使用感などを紹介していきます。

●トレイルバム バマー
かなりシンプルな見た目と最小限の機能性で30Lで重量“389g”
これぞウルトラライトというトラディショナルなザック。
値段もULザックではお手頃で、手に入りやすい点も◎

●Rawlow mountain works Antelope
容量は約40Lで重量“660g”
何と言っても、普段使いもしたくなるような“オシャレ”な見た目。
軽量ですが、生地も丈夫でガシガシ使えます。

②テント

・軽量ポイント

一般的なキャンプ用テントは快適性を重視されており、その分構造が複雑であったり、重量も増してきます。
ソロ用のテントでも素材によっては3kg以上のものや、軽いものでも2kg程度のものが多いです。

一方、ULテントはシンプルな作りが多く、軽量さと収納性、設営・撤収の簡単さに重点が置かれています。
“1kg以下”のものが多くあり、1.5kg~2.5kgほどの軽量化が可能です。

なぜそんなに軽いのか?

・使われている素材が軽量
⇒バックパック同様にテントの生地が耐久性などに優れ、薄くて軽量なものが使われています。

・シンプルな構造
⇒基本的に1枚の幕で構成された“シングルウォール”タイプが多いです。
また、余計なフレームやポールが排除されており、快適性よりは“雨風をしのいで寝る場所”というシンプルな作りになっています。

フロアや蚊帳がない
テント底部がない“フロアレス”であったり、蚊帳がなく、テントというよりシェルターやタープのように使うものも多くあります。

・注意点

ULテントには様々な種類がありますが、基本的に「シングルウォール」「非自立式」が多いです。

シングルウォールは軽量で設営・撤収が素早くできるなどのメリットもありますが、その反面“結露が発生しやすい”です。
シュラフなどを濡らさないような工夫が必要になってきます。

非自立式とはペグを打たないと自立しないテントです。
軽量さや収納性には優れますが、ペグが入りにくい石が多い場所や岩場などは工夫が必要です。
また、トレッキングポールを支柱にするテントも多く、基本的にポールは付属しません
登山やハイキングなど、トレッキングポールを持ち歩いている場合はいいですが、キャンプのみの場合は別でポールを準備する必要があります。

さらに、ものによってはシーム処理(防水処理)がされていません
“必要な箇所だけ自分でやる”というスタイルなので、手間になってきます。

・おすすめULテント

バックパック同様にULテントも人気のガレージブランドや海外ブランドは入手しづらかったり、個人輸入が面倒です。
オンラインショップなどでも比較的手に入れやすく、おすすめのULテントを紹介していきます。

●SIX MOON DESIGNS ルナーソロ
ULテントと言ったら“これ”と言っても過言ではない程、人気のテントです。
蚊帳とフロアがついて、重量“690g”と超軽量。
抜群の通気性と風にも強い六角形が特徴。

●3F UL Gear Lanshan1
完全に上記で紹介したルナーソロのオマージュ的商品。
形や機能性は似てますが、こちらは価格が1/2以下です。
初めてのULテントにいかがでしょうか。

●NEMO ホーネット オズモ 1P
人気有名メーカーから、ダブルウォールテントで“820g”
ドームテントならではの安心感と居住性、軽量かつ使い勝手の良さを持ち合わせたテント。
さらに軽量な「ホーネットエリート オズモ」もありますが、現在は人気で入手しづらいです。

③シュラフ(寝袋)

・軽量ポイント

シュラフの素材は大きく分けると“化学繊維”“ダウン”があります。
それぞれに特徴があり、化繊は比較的安価で耐水性があるので、洗濯もしやすいです。
一方、ダウンは保温力が高く、軽量で収納性が高いですが、濡れると保温力が低下したり、比較的高価なものが多くなります。
ULキャンプでは軽量かつ収納性に優れる“ダウンシュラフ”を選ぶ方が多いです。
同じ快適温度でもダウンと化繊では約500g~1kgの重量差があり、収納サイズも一回り以上変わってきます。

また一般的なダウンシュラフとULダウンシュラフでも数十~数百グラムの違いが出てきます。
高品質ダウンは少量のダウンで大きく膨らむため、同等のダウン量で保温力が高くなります。
また、フードや背中のダウンがないシュラフなどもあります。

なぜそんなに軽いのか?

・高品質ダウン
FP(フィルパワー)という数値が高ければ高いほど、優れたダウンです。
FPはダウンの膨らむ量で、より膨らむダウンほど空気の層が多く確保でき、保温力が高まります。
つまり、同じ快適温度でもFPが高いほどダウン量を少なくできるので、より軽量になります。

・無駄が排除されている
ULスタイルで使われるシュラフはフードや背中側がない「キルト型」というものがあります。
フードはダウンジャケットのフードを使う前提であったり、背中のダウンは潰れて保温力がなくなるので、あえて無くしてより軽量化するという考えです。
その他、チャックがなかったり、余計な装飾をなくして軽量化しているものもあります。

・注意点

ダウンシュラフは濡れに弱く、保管に気を付ける必要があります。

雨や結露でダウンが濡れてしまうと、保温力が低下します。
そのため、シュラフカバーを付けて濡れの防止をしますが、ものによっては窮屈に感じたり、シュラフカバー分の重量がプラスされて実質軽量化ができていないなんてことも。
今では撥水加工されたダウンを使用しているなど、水濡れに強いダウンシュラフもあります。

また、保管する際は乾燥させたり、汚れなどを落としてからしまう必要があります。
そのままにしてしまうとダウンのボリュームダウンやカビ、虫食い、臭いなどの原因になります。
気軽に洗濯ができない点も注意。

・おすすめULシュラフ

日本ではキルトタイプの普及が少なく、海外ブランドが多くあります。
こちらも人気だけど比較的入手しやすく、間違いない商品の紹介をしていきます。

●SEA TO SUMMIT エンバー
使用温度別で3種類のラインナップとなっており、私も使用しているEbⅠのレギュラーサイズは“420g”と超軽量。
850FP以上の高級ダウンのみ、さらに吸湿性が低減された「ウルトラドライダウン」が使用されています。

●CUMULUS QUILT
ポーランド発の人気ブランド「キュムラス」
ダウン量(使用温度)に応じて4種類のラインナップがあります。
快適温度が9℃のダウン量150gのモデルだと重量“380g”と超軽量。

●Featherstone Moondance 25
アメリカのメーカー「フェザーストーン」
850FPのダウンが450gで快適温度は2℃、本体重量は“約650g”
ダウン自体も撥水加工されており、水濡れにも強いです。

◇まとめ

今回は軽量化幅が大きい“3つ”のアイテムを紹介しました。
今まで使用していたものにもよりますが、3kg~5kgほども軽量化できるのではないでしょうか?
ただ、どれも大物で高額です。
一気に買い替えは難しいし、テントやシュラフは季節ごとに使用するものが変わったりします。
まずはシーズン関係ないものや、広いシーズン使えるものから検討してみてはいかがでしょうか。

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