徒歩キャンパーや自転車キャンパーでも、道中やキャンプをしながら「海釣りもしたい」っていう方、結構いるのではないでしょうか。
僕もその一人です。
僕は数年前、自転車キャンプツーリングで九州を1周しながら、毎日釣りもしていました。
やっぱり徒歩キャンプや自転車キャンプの魅力って、道中を楽しめることですよね。
ということで今回は、“旅×キャンプ”に最適な「ライトソルトゲーム」の魅力や装備について。
どちらかと言うとアングラー目線よりも、軽量キャンパー目線で紹介していきます。
◇ライトソルトゲームの魅力
・ライトゲームとは
そもそもライトソルトゲームとはどういう釣りなのか?
軽いタックル(釣り竿+リール)で軽いルアーを扱う釣りの総称です。
「ライト=軽い」という意味です。「手軽」という意味でもありますね。
そして「ソルト」は海釣りのことです。
どこにでもある近くの漁港や堤防から、手軽に釣りが楽しめます。
軽くて細いライトゲームタックルだからこそ、小さい魚でも十分な“引き”が楽しめます!
・ライトゲームで釣れる魚種
ライトゲームで人気なのが「アジング」や「メバリング」です。
名前の通り、アジやメバルを狙う釣りになります。
専用のタックルがあるほど人気の釣りですが、専用でなくても釣れます。
他にも、サバ・カマス・カサゴ・メッキ・ハタ・その他、小型青物や根魚など
小さくて軽いルアーだから、小さい魚しか釣れない訳でもなく、
たまにバカでかい“シーバス”なども食ってきます。
エリアや季節によって様々な魚種が釣れるので、飽きない釣りです。
・徒歩や自転車キャンプと相性が良い理由
まずは圧倒的に荷物量が少なく、かつ軽量だからです。
そしてセッティングが簡単!
さらに持ち運びや保存に困る“生エサ”の必要がないという点もですね。
極端な話、タックル(竿とリール)とルアー(疑似餌)があればできてしまいます。
ライトゲームタックルはコンパクトで軽量なものが多いです。
中でもアジング用のタックルは繊細なあたりを取るために、かなり軽量に作られています。
そしてルアーについては“ジグヘッド(重り付きの針)”と“ワーム”などがメインとなるので、1つ数グラムとかです。
タックルとルアーのみなら、全部合わせても「200g」ぐらいなんです。
厳密に言えば、ライン(糸)の先に結ぶ「ショックリーダー」という別のラインが必要だったりもありますが、なくてもできます…
そして、なければセッティングもめちゃくちゃ簡単ですが、ラインによっては必需品だし…
まあ、このあたりを書いていると長くなるので今回は省略します(笑)
・ライトゲームの悪いところ
いいところばかりではなく、悪いところも正直にお話します。
①風に弱い
ライトゲームの1番の弱点は「風」です。
扱うルアーが軽いので、向かい風だと全く飛びません。
横風や追い風でもラインが煽られるので、ルアーが沈まなかったりと、釣りが成立しない時もあります。
特に冬の海は風が強い日が多いので要注意ですね。
②ラインが細い
魚から見えにくいことや、風の影響を最小限に抑えられるなど、細いことにメリットも多々ありますが、シンプルに切れやすいです。
アジなどの小物を狙っていると、不意にデカいシーバスやボラなどがかかることがあります。
技術にもよりますが、抜き上げるのはおろか、寄せることもできずに切られることも。
その他、ライトゲームには限りませんが、海釣りとなると潮風や海水の影響を受けます。
長期間の旅だと道具のメンテナンスができず、劣化や錆び問題などもありますし、海では毒魚が釣れることも。
◇おすすめ軽量アイテム
釣り具もキャンプ道具と同じで、種類が豊富なうえ、値段もピンキリです。
基本的にある程度の品質・性能まで行くと、あとは「素材」などによって値段や重量の違いが出てきます。
ここからは、個人的に性能・重量・価格のバランスが良いと思うものを紹介していきます。
・パックロッド
●ダイワ/月下美人 MX モバイル 610L-S-5
ダイワの人気ライトゲームモデル「月下美人」のモバイルロッド。
その中で最も長さが短いのが6.1フィート(2.08m)のこちら。
5本継で仕舞寸法は47cm、重量は「67g」です。
適合ルアー重量は0.5g~8gと、軽いジグヘッドやプラグを使った釣りに最適。
繊細さが必要な釣りにおいて、継本数が多いのは感度が下がる要因ですが、5本継を感じさせない感度はさすが「ダイワ」ですね。
●ジャッカル/RGM spec.6 510
僕が釣りキャンプの際に使っている5本継のパックロッドです。
5.1フィート(1.78m)と短いですが、その分取り回しが良く、仕舞寸法も39cmと収納性も抜群。
ザックの中にすっぽりと入ってしまうサイズです。
また、収納ケースもしっかりとしており、重量や大きさが少し気になりますが、破損の心配はありません。
ちなみに僕は自転車キャンプでは付属の収納ケースを使いますが、徒歩キャンプの際は別の収納ケースを使っています。
重量は「65g」と超軽量。
アジングなど繊細な釣りに使いやすく、感度を高めるため、柔らかい竿になっております。
その分、ルアーウェイトは0.5g~4gと幅が狭いですが、ジグヘッドを使った釣りにおいては抜群に使いやすいです。
●アルファタックル/TRGR Pockebit’s 60UL
降り出し式で長さは6フィート(1.82m)ですが、仕舞寸法は26cmとかなりコンパクトなパックロッド。
カーボン含有量が57%と少ないですが、そこはお値段も控えめになっています。
重量は「77g」と充分軽量。
コンパクトで持ち運びしやすく、初心者の方や最初の1本には良いのではないでしょうか。
●アブガルシア/ズームサファリ ZMSS-404UL
アブガルシアの人気パックロッドシリーズ。
その中でも最も短いのが4フィート(1.22m)のこちらのモデル。
重量は「76g」、仕舞寸も37.3cmとコンパクトで持ち運びに最適。
ショートロッドのため釣りは限られますが、取り回しがよく、初心者や女性でも扱いやすい長さになっています。
適合ルアーウェイトが2~6gなので、1g以下のジグヘッドを扱うことも多いアジングには向いていない印象ですが、海釣りから渓流釣りまで幅広く使えるショートロッドです。
・リール
ライトゲームにおいて汎用性の高い「2000番台」のスピニングリールを、エントリーモデルを中心に紹介していきます。
●ダイワ/24月下美人X LT2000S
モバイルロッドでも紹介したダイワの人気シリーズ「月下美人」のエントリーモデル。
その中でも24年の最新モデルです。
ライトソルトゲーム専用仕様ということもあって、「190g」と軽量かつ感度や巻き心地もエントリーモデルとは思えない仕上がりです。
赤・黒のカラーリングもカッコよく、是非ともロッドとセットで使いたいですね。
●ダイワ/23月下美人 LT2000S
上で紹介した月下美人Xの上位機種。
重量「165g」とかなり軽量化されており、より巻き感度や操作性に優れています。
アジングなどの繊細さが求められる釣りにオススメです。
●シマノ/22ソアレBB C2000SSPG
国内2大メーカーの一角、シマノのライトゲーム専用機種。
こちらも人気シリーズ「ソアレ」のエントリーモデルです。
重量は「185g」と軽量かつ、滑らかな巻き心地が特徴。
また、シマノと言ったら“ドラグ”ですよね。
すべりの良いドラグはアジングなどのライトゲームにピッタリです。
●シマノ/21ソアレXR C2000SSPG
「ソアレ」シリーズの上位機種。
上位機種とだけあって、巻き感の滑らかさは別次元です。
重量についても「155g」と超軽量。
リールは軽ければ良いというわけではないですが、やはり軽さは武器です。
また、1gでも軽くしたいULハイカーには打って付けですね。
・あると便利なアイテム
●VICTORINOX/クラシック SD
ハサミやナイフなど、釣りで必需品となるものが1つに収められており、コンパクトかつ軽量で便利なアイテムです。
釣り以外でもキャンプにおいても活躍すること間違いなしです。
軽量化したい方には打って付けアイテム。
●第一精工/フィッシュグリップ
魚によってはヌメヌメしていたり、毒を持った魚が釣れる場合もあるので、できれば持っておきたいもの。
キャンプの際には巻きバサミにでもしましょう。
少し短いですし、樹脂製は溶けますが、気を付ければ使えないことはないですね(笑)
◇動画もチェック
▽徒歩釣りキャンプの様子▽
▽自転車釣りキャンプの様子▽
コメント