「キャンプに興味があるけど車はない」
「オートキャンプに飽きてきた」
「今後登山にも挑戦したい」
そんな方にオススメな、バックパックキャンプに使える軽量キャンプギアを紹介していきます。
今回は「最低限必要な装備」から、「できれば欲しいアイテム」まで一式選んでみました。
あくまで初心者向けということで、尖り過ぎているUL(超軽量)ギアなどは選ばず、実用性やコスパに優れ、手に入りやすいものをチョイスしました。
◇バックパックキャンプに必要な装備
まずは最低限必要なものを見ていきましょう。
季節に左右されるものは外して、ジャンルごとに書き出してみました。
赤字は必須アイテム、黒字はあったら便利だけど必須ではないアイテムです。
バックパック
・バックパック
・サブバッグ(サコッシュやウエストポーチ)
テント関連
・テント
・タープ
・ペグ
・ポール
・グランドシート
・ライト
寝具関連
・シュラフ(寝袋)
・スリーピングマット
・ピロー(枕)
食事関連
・クッカー
・バーナー
・ウォーターボトル
・クーラーバッグ
・調理用ナイフ
焚火関連
・焚き火台
・バトニングナイフ
・トング
・グローブ
・着火剤
テーブル&チェア
・テーブル
・チェア
ウェア
・雨具
・着替え
・タオルなど
その他
・洗面用具
・常備薬や救急セット
・ゴミ袋
必須アイテムは意外と少ないですね。
焚き火やテーブルやチェアなどは欲しいけど、実は“必須ではない”のです。
でもキャンプを最大限楽しむにはこれだけでは物足りないですよね。
パッキングに余裕があれば是非とも持っていきたいです。
容量や重量に制限がある徒歩キャンプでは、外すことができないアイテムから選び、余裕があればプラスアルファで持っていくようにしましょう。
とにかく軽量化したい!“UL”に興味がある方はこちらの記事も▼
●ULキャンプの始め方 “軽量化への道”
●【軽量化】ULキャンプでどのギアを省くか
●キャンプ装備を-5kg!手っ取り早く軽量化するための“3つのギア”
◇バックパック装備におすすめの軽量キャンプギア
ここからはジャンル別におすすめ軽量キャンプギアを紹介していきます。
上記で紹介した“必須アイテム”を中心に“できれば欲しい”アイテムも紹介します。
●バックパック

徒歩キャンプに使うバックパックの容量についてですが、40L~50L程度をおすすめします。
季節や装備によっては30L程度でも問題ありませんが、最初から全ての装備を軽量化するのは難しいのでオールシーズン対応可能で、ある程度余裕のある容量がいいですね。
逆に大容量過ぎると余分なものまで持っていってしまったり、大きい分重量もかさみます。
・Naturehike/バックパック
初心者から上級者まで御用達の人気中華ブランド「Naturehike」の軽量バックパック。
容量は「40+5L」と「60+5L」の2種類。
「40+5L」のモデルで重量は「1.06kg」と軽量です。
人間工学に基づいた内部フレームやしっかりとしたヒップベルトなどが付いており、背負い心地も申し分ないですね。
1万円以下で買える手の届きやすさから、これから徒歩キャンプや登山をはじめてみたい方にもピッタリなバックパックです。
・TRAIL BUM/STEADY
シンプルなデザインのいわゆる“ウルトラライトバックパック”です。
開口部がロールトップ式になっており、容量は40L~50Lで可変します。
登山用のバックパックのようにフレームがないのが特徴で、背負い心地などは劣りますが、重量は「485g」と超軽量です。
なんといっても前面についてるメッシュポケットが便利です。
濡れたものや汚れたもの、パッキングし忘れたものなどを放り込むのにも重宝します。
ULバックパックの中では手に入りやすく、比較的お手頃価格なのも魅力です。
●テント

テント選びのポイントは様々ありますが、まずは形ですね。
初心者の方には設営のしやすいドーム型かワンポール型がおすすめです。
そしてテントに限らずですが、素材は重量や収納性に直結してきます。
まずはポリエステルかナイロンがいいでしょう。
徒歩キャンプでのテントの重量は2kg以内には抑えたいところです。
▼こちらの記事でテント選びのポイントを詳しく解説しています▼
徒歩キャンプにおける“軽量テントの選び方” 基本ポイントから解説◎おすすめテントも
・BUNDOK/ソロドーム
ソロテントの代表的な存在になっている「ソロドーム」
リーズナブルな価格と様々なスタイルに合うアースカラーが人気で、ソロキャンプ初心者の最初の一張りにも最適です。
重量は「約1.8kg」と徒歩キャンプでもギリ使えますね。
また、収納サイズも比較的コンパクトになりますが、このサイズだとバックパックに外付けになってきそうです。
・OneTigris/TETRA
個性的なテントが多く、人気の「ONETIGRIS」
その中でも「約1.3kg」と軽量なワンポールテントです。
ワンポールテントでは珍しく、開口部をポールで跳ね上げて日除けを作ることもできます。
後方下部にはベンチレーションも付いているなど、独特な作りですね。
設営も簡単でインナーテントも付いているので、初心者にも安心なテントです。
●ペグ

テントに付属しているペグも使えなくはないですが、地面状況によっては使い物にならなかったりします。
また、はじめて行くキャンプ場などは地面状況が分からないため、複数種類のペグを持ち歩いたりすることもあります。
頑丈かつ軽量なペグはあって困ることはないですよ。
ちなみにペグの長さですが、軽量なソロテントであれば15cm~20cmあれば充分だと思います。
もちろん地面状況や天候にもよりますが…
・TITAN MANIA/チタンペグ 16.5cm
チタン製品を数多く扱う「チタンマニア」のペグ。
軽量かつ強度が高く、耐食性もあるチタンペグはどんな地面でも打ち込めるペグです。
1本あたりの重量は「24g」
万能なチタン製ですが、比較的安価で手に入りやすいのも魅力です。
・福善/打刀
まず見た目と名前がカッコいいです。
もちろん実用性も兼ね備えており、打ち込みやすく抜けにくいという安心感のあるペグ。
サイズ展開は最短16cm~最長28cmまであり、16cmで1本あたり「16g」という重量です。
僕も愛用している「打刀」のレビューや詳細▼
福善“打刀” 男心をくすぐる見た目と確かな実用性を持つペグ 【ギアレビュー】
●ランタン

軽量・コンパクトかつ使い勝手の良い「LEDライト」は必須です。
オイルランタンなどは雰囲気抜群ですが、徒歩キャンプに持っていくには嵩張り過ぎます。
ランタンは1つあれば事足りますが、余裕があれば2つぐらい欲しいところですね。
メインランタンとサブランタンもしくは、メインランタンとヘッドライトなどでもいいでしょう。
・ゴールゼロ/ライトハウス マイクロフラッシュ
ド定番にして絶対的王者として君臨するゴールゼロ。
未だに人気を博していますが、人気なものにはやはり理由があります。
重量は「68g」と軽量かつコンパクトサイズながら、最大120ルーメンの明るさ。
光量は無段階調整可能で、節約すれば約170時間も使用可能。
一時期は転売により高額になっていましたが、今では手に入りやすいですね。
・DOKEEP/超ミニ LEDライト
豆粒サイズほどの超ミニライト。
重量はなんと「11g」
これだけコンパクトですが、最大250ルーメンの明るさです。
大きさやバッテリー的にはメインランタンというよりサブランタンとしての使用になるかもしれませんが、このコンパクトさはかなり魅力的です。
●シュラフ

収納性や重量を考えると“ダウンシュラフ”になってきます。
季節などにもよりますが、間違いなく1番お金をかけた方がいいものです。
安くても品質が良いものもありますが、シュラフは安すぎるものは避けた方がいいでしょう。
直接肌に触れるものですし、寒くて寝られないなんてことがあると、キャンプ自体が嫌になってしまいますからね。
シュラフは3シーズン用で紹介していきます。
▼冬用シュラフの選び方はこちら▼
徒歩キャンプにおける“冬用シュラフの選び方” 種類や特徴&おすすめアイテムも
・モンベル/シームレス ダウンハガー800 #3
国産山岳メーカーの定番であるモンベルのダウンシュラフ。
ナンガやイスカと並び国内御三家として扱われていますが、コスパでは1番優れていますね。
もちろん登山メーカーだけあって品質は一級品。
こちらのモデルは快適温度は4℃、下限温度は−1℃で重量は「531g」
通常のキャンプ場で使うのであれば長いシーズン使えます。
●スリーピングマット

シュラフの次に大事なものが“スリーピングマット”だと思います。
いくら良いシュラフを使っても、マットがダメだと底冷えを感じたり、寝心地も悪くなってしまいます。
こちらも季節によって変わるものですが、3シーズンで考えていきます。
▼マットの選び方の詳細はこちら▼
徒歩キャンプの“マットの選び方” 様々な季節や地面状況に対応◎おすすめアイテムも
・Soomloom/クローズドセルマット
ジャバラ式のウレタンマットです。
同じようなマットは様々なメーカーから出ておりますが、こちらはかなりコストパフォーマンスに優れたマットです。
約「400g」ほどの重量と軽量です。
片面にはアルミ蒸着が施されており、自身の熱を反射させて保温力アップの効果があります。
大きさ的にザック内への収納が難しいので外付けが必須になってきますが、こういったクローズドセルマットは展開が早く、パンクなどのリスクがないことが魅力です。
・Naturehike/エアーマット
コンパクトさが魅力で、ザック内に収納が可能な軽量エアー注入式マット。
こちらネイチャーハイクのマットはR値3.2~8.8と幅広くラインナップがあり、3シーズン用から真冬まで使えます。
さらに形や長さなども選ぶことができるので、自身の身長や体形に合ったサイズを選択できます。
サイズやモデルによって異なりますが、重量は「500g」前後と軽量。
そして何と言っても価格の安さです。
同じスペックのものを有名山岳メーカーで購入しようと思うと2倍3倍は余裕でかかってきます。
耐久性などはやはり劣りますが、はじめてのエアーマットにはオススメです。
●クッカー

ソロキャンプであればメインとサブの2つのクッカーがあれば充分でしょう。
また、2つのクッカーはスタッキング可能なものが好ましいです。
個人的にはソロ用メインクッカーの容量は600ml~700ml程度がベストだと思っています。
サブは湯沸かしやカップとして使うのに、300ml~500ml程度がいいですね。
素材に関しては扱いやすい「アルミ」か軽量を求めるのであれば「チタン」になってくるかと思います。
▼ソロクッカーのおすすめはこちらも参考に▼
徒歩キャンプやULキャンプにおすすめ!“超軽量”ソロクッカーを容量別に紹介!
・EVERNEW/Ti U.L. Pot 600
600mlの容量で蓋付き「95g」という軽量なチタン製クッカー。
浅型の鍋と大きい取っ手のため、鍋から直接食事が取りやすいです。
チタン製のため、炊飯や焼き物には向きませんが、鍋物や煮込みにはピッタリなクッカーです。
・EVERNEW/Ti 570FD Cup
エバニューの人気クッカーである570mlのカップ。
登山やULスタイルであればメインクッカーにする方も多いです。
湯沸かしや取り皿として扱うにはちょうどいいサイズと容量で、重量は「55g」と超軽量。
蓋はついていませんが、上記で紹介したTi U.L. Pot 600の蓋が併用可能で、さらにピッタリとスタッキングも可能です。
レビューや詳細はこちら▼
ULだけど「ちょうどいい」“エバニュー Ti 570FD Cup” 使用感&スタッキング
●バーナー

ガス・アルコール・固形燃料などありますが、持っていく熱源は統一した方がいいでしょう。
初心者には「ガスバーナー」がオススメです。
手軽に使えて火力も高いため、扱いやすいバーナーです。
調理に重きを置かず、最軽量化を追い求めたい方はアルコールストーブや固形燃料もいいですね。
▼各熱源の特徴やメリット・デメリットなどはこちらを参考に▼
徒歩キャンプの熱源は何がいいのか。ガス?アルコール?固形燃料?特徴やおすすめアイテムも
・SOTO/ウインドマスター SOD-310
ゴトク部分を分解することによって、コンパクトに収納できるのが特徴のシングルバーナー。
風に強い設計とレギュレーター機能が搭載されており、寒さにも強くなっております。
また、重量は「67g」とかなり軽量。
初心者にも扱いやすいシングルバーナーです。
・BRS/3000T
収納時は親指サイズになる超コンパクトなシングルバーナー。
チタン製で重量は驚愕の「25g」という軽量さ。
さらにお手頃価格で手に入るという3拍子揃った人気バーナー。
初心者の方には、点火装置が付いていないので、ライターなどで着火が必要な点やなどは注意が必要です。
レビューや詳細はこちら▼
2000円!?世界最軽量&最小バーナー“BRS-3000T”
●テーブル

ULスタイルでは持っていかないこともあるテーブルですが、テーブルがあるとないとでは“キャンプ感”が違いますね。
もちろん広いと使いやすいですが、大きくて重いものは持っていけません。
ソロ用のコンパクトな折り畳みテーブルなどが好ましいでしょう。
足りない分は石や薪をテーブル代わりにするなども可能です。
おすすめの超軽量テーブルはこちらも▼
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・Tokyo Camp × OPTION/エアライトテーブル
プラスチック製ですが、耐熱温度が100℃~140℃もあり、熱したクッカーも置ける折り畳み式テーブル。
重量は「75g」と軽量でバックパックのサイドポケットなどにも収納しやすいサイズ感です。
また、組み立ても簡単で、お値段も手ごろです。
軽すぎて風に飛ばされないように注意が必要です。
●チェア

余裕があれば持っていきたいチェア。
地べたスタイルの場合は必要ありませんが、背もたれがあるというのは快適さが段違いです。
コンパクトさは絶対なので、組み立て式の軽量チェアになってきます。
また、ソロキャンプでは基本的にロースタイルになるので、高さはなるべく低いものの方が使い勝手もいいかと思います。
・Helinox/グランドチェア
言わずと知れた人気ブランド「ヘリノックス」
地面との距離が近いグランドチェアは地べたスタイルに近いながら、座り心地は抜群です。
組み立て式のためかなりコンパクトになり、重量は「615g」と軽量です。
本家ヘリノックスの半額以下で購入できるものもありますが、重量はやはり本家が最軽量です。
中途半端に安いものを購入して買い替えるぐらいなら、思い切って本家を購入するのもありですよ。
●焚き火台

キャンプといえば“焚き火”をイメージされる方も多いはず。
特に寒い日の焚き火ほど心地良いものはありません。
また、貴重な熱源にもなり、焚き火調理なども最高ですよね。
ただし、徒歩キャンプではクッカーの煤汚れや後片付け、薪が手に入るのかなども考えなくてはいけません。
そういったことも考えて持っていくかを検討する必要もありますよ。
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・PaaGoWORKS/ニンジャファイアースタンド ソロ
バックパックのサイドポケットにすんなり入る組み立て式の焚き火台。
本体重量は「275g」、総重量でも「400g」と軽量。
フルサイズの薪も置ける火床の大きさと耐荷重を誇ります。
面白いのが、各パーツが多用途に使えるようになっており、五徳がトングに、フレームパーツが火吹き棒になるなど、かなり秀逸な作りです。
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